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Google I/Oで発表されたGoogleMaps関連の新サービス

Google I/O 2023がアメリカの現地時間5月10日に開催されました。
全体的にAI関連の公園が中心だったようですが、地図関連もAIを絡めた進化が見られました。
いろいろありましたが、取り急ぎ目についた機能についてピックアップしてみました。

イマーシブツール

Aerial View API(プレビュー版)

Aerial Viewを使用すると、簡単な API 呼び出しによって場所、ランドマーク、またはPOIをまるでドーローンで撮影したかの様なビデオにアクセスできます。
航空写真ビューは、航空視点からエリア (水域、学校、主要道路など)を表示することで、エンドユーザーが興味のエリアに慣れるのに役立つ簡単かつ迅速な方法です。
使用するデータはGoogle Earthで使用されているのと同じ3Dマップソースです。
※Aerial View API は現在、米国内の住所のみをサポートしていることに注意してください。
ドキュメント:https://developers.google.com/maps/documentation/aerial-view

Photorealistic 3D Tiles(試験版)

5月11日からMap Tiles APIを通じて利用できるPhotorealistic 3D Tilesの実験的リリースが開始されました。
この新しいサービスは、街区から都市全体のスケールまでの視覚化向けに特別に設計されており、Photorealistic 3D Tilesを使用する事で49カ国の2,500以上の都市をアプリで直接視覚化できます。
3Dタイルは2D マップに合わせて配置されるため、独自のデータまたは Google Maps Platform データを正確にオーバーレイできます。
また、Cesiumによって作成されて一般的に使用されているOpen Geospatial Consortiumの3Dタイル標準も採用。これにより、独自のレンダラーや他の互換性のあるレンダラーや視覚化ライブラリ (CesiumJS や Deck.gl など) を使用して3Dマップタイルをレンダリングする事ができるそうです。
ドキュメント:https://developers.google.com/maps/documentation/tile/3d-tiles-overview
デモ:https://storage.googleapis.com/gmp-maps-demos/3d-tiles/index.html

マップカスタマイズ

Data-driven styling 機能(プレビュー版)

Maps JavaScript API のデータセットに適用するdata-driven stylingを使用すると、地理空間データを地図上の点、線、ポリゴンとして視覚化し、スタイルとして設定できるようになります。
また、設定した地理空間データをサーバー側で Google Cloud コンソールにインポート、保存、管理できます。
(プレビュー版の為、現時点では無料で利用できますが、正式版になった際の料金体系には注意が必要と思われます。)
ドキュメント:https://developers.google.com/maps/documentation/javascript/dds-datasets/overview

さらに、プレビュー版がリリースされていた行政境界ポリゴンのdata-driven styling機能がMaps JavaScript APIで一般提供されるようになりました。
この機能を使用すると行政界ポリゴンを簡単に表示できます。
また、Google の管理境界を使用して独自の表形式のビジネスデータを強化し、ポリゴンのスタイルを設定したり、豊富なカスタマイズされたコロプレス地図を作成したりすることもできます。
ドキュメント:https://developers.google.com/maps/documentation/javascript/dds-boundaries/overview

Advanced Marker(正式版)

プレビュー版だったAdvanced Markerが正式にリリースされました。
この機能を使用すると高度にカスタマイズされた、よりパフォーマンスの高いマーカーを作成する事ができます。
従来にないバルーンに表現を持たせる事が出来たり、大量のデータを表示する際のレスポンス向上も実現しております。
ドキュメント:https://developers.google.com/maps/documentation/javascript/advanced-markers/overview

ルート検索機能

Routes API(正式版)

こちらの機能もこれまではプリビュー機能でしたが、正式版としてリリースされました。
Routes APIは、より有益で柔軟なルートと改善されたETA(到着予定時刻)精度を提供できます。
新機能では、2輪ルート、料金データ、ルートの各セグメントに沿ったリアルタイムの交通情報、環境に優しいルート (プレビュー中) などが含まれます。
これらの機能はリアルタイム交通量を考慮した最新の道順や、出発地と目的地の組み合わせのマトリックスに対する距離と到着予定時刻の計算など、Directions APIおよびDistance Matrix APIの基本機能に基づいて構築されています。
※2輪ルート機能と料金データ機能は日本では未対応となっております。
ドキュメント:https://developers.google.com/maps/documentation/routes

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