開発コストの削減や優秀なエンジニアの確保が見込めるオフショア開発を採用する日本の会社が増えてきています。多くのメリットがあるオフショア開発ですが、
- 出来上がったシステムやアプリの品質が予想以上に悪かった。
- システムの修正が増えて、最初の見積もりよりコストがかかってしまった。
- 予定通りに進まず、納期が1ヶ月遅れとなった。
といった課題やリスクを抱えているのもオフショア開発です。システム開発の外注を視野に入れている会社にとっては、オフショア開発の課題やリスクは事前に把握しておきたいところです。そこで、今回はオフショア開発の持つ課題やリスクについて紹介していきたいと思います。
オフショア開発の課題やリスク
オフショア開発でよく挙げられる課題やリスクとして、こちらの予想以上にシステムやアプリの品質が悪かったり、コストがかさんだりする場合があります。理由としては、システム設計の曖昧さ、コミュニケーション不足、度重なる修正が考えられます。どうしてオフショア開発ではそのような課題やリスクがあるのか詳しく見えていきましょ
システム設計は正確にきめ細かく要求する
オフショア開発を行う場合、日本で外注する以上にシステム設計は細部まで作り込み、製品についての十分な擦りあわせが必要です。日本で外注した場合、システム開発に関して分からないことがあっても、設計者に対して質問したり、直接訪問したりすることで問題が解決できます。しかし、オフショア開発に依頼した場合、基本的に相手に任せることが多くなります。進捗管理など簡単な打ち合わせ程度でも、言葉・文化が違うため上手くいかないことも出てきます。必要以上に打ち合わせをしなくてもいいようにシステム設計の擦り合わせの際には細部まで話し込んでおく必要があります。細部まで作りこんでおけば、システム設計を最初からやり直す確率も下がります。システム設計は正確にきめ細かく要求できるレベルにまで仕上げておきくことがオフショア開発でのトラブルを避けたり、コストを抑えることにつながります。
コミュニケーション不足が問題を招く
システムやアプリの設計について細部まで作りこんでいたとしても、日本語からオフショア国の言葉に翻訳する段階でズレが生じることがあります。日本人同士でも意思疎通を図ることが難しいこともあるのに、国がちがえば言葉もちがってくるのでずれが生じるのは当然です。修正が必要になった時にどうするかということはリスク管理で常に準備しておく必要があります。定期的に進捗状況をヒアリングしたり、優秀なブリッジSEを雇ったりすることでコミュニケーション不足を防ぐことも可能になります。
度重なる修正によってコストがかさむ
出来上がったシステムやアプリの品質に納得できず何度も修正を行えば、当然コストはかさみます。納得いくまで修正を繰り返すことも大切ですが、当然利益は減っていきます。100点を目指すのでなくて、お互いに歩み寄ることが必要になってくる場合も出てきます。システム設計の修正についても、日本語からオフショア国の仕様に翻訳して再度擦り合わせを行うなど一度の修正が色んなコストがかかってきます。
「オフショア開発における課題やリスクを事前に把握しよう」まとめ
いかがだったでしょうか。オフショア開発の課題やリスクについて以下の内容でお伝えしてきました。
- オフショア開発の課題やリスク
- システム設計は正確にきめ細かく要求する
- コミュニケーション不足が問題を招く
- 度重なる修正が利益を削る
オフショア開発には課題やリスクは存在します。場合によっては、オフショア開発の最大のメリットであるコストカットが見込めないことも出てくるかも知れません。今回紹介したオフショア開発の課題やリスクを十分理解し、オフショア開発を依頼するかどうか検討してみてください。