自社で各種サービスの運用を考えるとアプリ開発やWebシステム開発を行う必要が出てきます。しかし、
- 開発コストが非常に高額になってしまい利益があまり出ていない。
- システムエンジニアやプログラマーが辞めてしまって人手が足りない。
- エンジニアの質が低く、仕事を任せられない。
といった問題に頭を悩まされている企業が多いのではないでしょうか。コスト開発費の削減、IT人材の確保を可能にするのが、オフショア開発です。多くの日本企業が導入するなど、今注目を集めているオフショア開発。ただ、あまり一般の企業に情報が流れているという状況ではありません。そこで今回は、現地オフショア開発会社を訪問した経験を踏まえて、オフショア開発について紹介していきたいと思います。自動検証とはソフトウェア検証の有効性、効率及び適用範囲を向上するために、自動検証ツールを使用した検証を実施することで、大きな目的は下記となります。
- 検証工数をできるだけ減らす
- バグの早期発見・報告をできるようにする
- 検証をいつでも繰り返して実施できるようにする
1.オフショア開発とは!?
オフショア開発とは、主にWebシステム開発、スマートフォンのアプリ開発、最近だと流行のソーシャルゲーム開発などの業務を海外の事業者に外注(アウトソーシング)することです。最近では、システム開発だけでなくデータ入力やコールセンターなど各種サービスが海外にアウトソーシングされるようになりました。1年前に訪れたフィリピンの日系企業では、日本からの電話に現地のスタッフや現地の在日本人が対応するなど、コールセンター業務をアウトソーシングしていました。今後、大企業だけでなく中小企業の外注できる業務は、どんどんアウトソーシングされていくことでしょう。
2.どうしてオフショア開発を行うのか!?
オフショア開発の歴史
アメリカでシステム開発等にかかる費用が増大して、コスト削減を考えた企業が海外に進出したことがオフショア開発の始まりといわれています。ITに強く英語が出来る人材を求めた結果、アメリカ企業はインドに進出します。アメリカに続いて、他の国の企業もどんどんインドに進出するようになり、インドは世界有数のオフショア開発を担う国となりました。アメリカなどの英語圏の国にとってオフショア開発を任せることが多いのはインドとなっています。
インドのほかにオフショア開発が盛んに行われているのが中国です。日本企業の多くは、中国へのアウトソーシングを盛んに行っています。同じ東アジアで日本と中国が地理的に近いということ、多くの日本の製造業者が中国へ進出しシステム開発が必要であったということがアウトソーシングが多い理由です。日本企業の海外へのアウトソーシング業務の内、全体の84%が中国となっています。(調査:ガートナージャパン株式会社)
また、インド、中国以外のアウトソーシング先としてはベトナム、韓国、フィリピン、インドネシア、ミャンマー、マレーシアなどの国があります政府が積極的にIT人材の教育に力を入れ、オフショア開発を積極的に受け入れているため、業務もしっかりとこなしてくれます。ただ、オフショア開発にも課題はあります。日本の仕事の進め方と現地の文化・風習がぶつかって、委託した業務がスムーズに進まなかったり、途中で契約を破棄されることも多くありました。言葉が違うため、コミュニケーション不足が生じるという問題もあります。現在は、オフショア開発のノウハウを日本も受け入れ先の国の企業も分かるようになってきたので、多少は良くなりましたが、まだまだ改善の余地を残しています。
オフショア開発の現状
インド・中国が経済発展を遂げた結果、人件費などが高まり、オフショア開発の最大のメリットであるコスト開発費が高くなってきています。まだまだ、先進国での開発費と比べると、コスト開発費は安くなっていますが、利益が圧迫され、インド・中国にアウトソーシングするメリットがなくなってきている所もあります。前述のベトナム、韓国、フィリピン、インドネシア、ミャンマー、マレーシアなどの国は、インド・中国と比べるとコスト開発費が安いため、アメリカをはじめとする先進国の企業が注目しています。一方、オフショア開発が盛んに行われることで、アウトソーシング先が増え、競争ができることでコスト開発費が下がるということも出てきます。中国のオフショア開発を請け負う企業では、人件費を抑えるため、上海や北京の沿岸部から大連、成都といった山間部へ拠点を移して、コスト削減のための努力を行っています。
オフショア開発とは?のまとめ
オフショア開発について、以下の内容でお伝えしてきました。
- オフショア開発とは!?
- どうしてオフショア開発を行うのか!?
- オフショア開発の歴史
- オフショア開発の現状
現在は、大企業だけでなく中小企業も積極的にコスト削減のため、省ける業務を積極的にアウトソーシングしています。以前は、ほとんど中国やインドであったアウトソーシング先も、ベトナム、韓国、フィリピン、マレーシアなどニーズによって選択できるようになってきています。これを機会に自社の業務をもう一度見直す機会にしてはどうでしょうか?