位置情報

Google Maps Platform [試験版]ジオコーディングAPIの新機能について

Googleは2024年7月にジオコーディングAPIの新機能(試験版)をリリースしました。

Address descriptor

場所を表すのに役立つランドマークやエリア情報が追加されます。
ランドマークには、要求された座標への近さ・ランドマークの知名度・およびその視認性を考慮して、関連性の高い順にランク付けされた最大5つの結果が含まれます。
また、エリアには最大3つの結果が含まれ、近隣地域、サブ地域、大規模な複合施設などの小さな地域を表す場所に限定されます。
Address descriptor機能はインドでプレビュー版、日本とアメリカにおいては試験版としてリリースされています。
本機能は正式な住所を現実世界の情報で補完するものであって、場所を見つけるのに役立つ追加のコンテキストとして使用されます。
詳細については下記のドキュメントを確認ください。
アドレス記述子のリクエストとレスポンス

建物のポリゴンデータと入口情報

建物のアウトラインは2Dポリゴンを定義する緯度/経度の点列である。このポリゴンを使用して地図上に建物のアウトラインを描くことができます。
入口は建物のドアなど、該当場所への入口と出口の位置を定義する単一の緯度/経度の座標ペアである。
この機能はすべての地域で利用できます。ただし、すべての建物にポリゴンデータや入口情報があるわけではありません。
詳細については下記のドキュメントを確認ください。
建物の概要と入口

サンプルとして帝国ホテル東京(住所:東京都千代田区内幸町1-1-1)のジオコーディング結果を以下示します。
building_outlines要素内にポリゴンデータが含まれます。また、entrances要素内に2つの項目が含まれ、入口が2カ所あるということが分かります。

ジオコーディング結果の一部

従来のピンでの検索結果から、建物全体にフォーカスをあてる様な感じになるので、これまで以上にわかり易くなりそうですね。
また、まだ一部の建物にしか対応されていない様ですが、入口情報も大規模マンション等に対応されると物流系には使い勝手が良くなりそうです。
本番リリースが楽しみな実用性の高い機能になりそうです。

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