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Google Maps “Route Optimization API”をリリース

Googleは2024年5月15日に「Route Optimization API」という配車計画の機能をリリースしました。
この機能は既にリリースされている「Last Mile Fleet Solution」の一部機能を取り出した感じとなっております。
なお、「Last Mile Fleet Solution」は現在、一部の顧客のみ利用可能であるのに対して、Route Optimization APIは一般提供になっております。

ドライバーアプリ  バックオフィス

機能の概要

移動効率、時間の制約、車両運用コストを最小限に抑えるなどといった車両に関する目標と、ドライバーの勤務時間、荷物のピックアップと配達のタイムスロット、作業の順番などといった運行上の制約を入力すると、車両のルートプランを出力してくれます。
出力データを用いる事で、ドライバーアプリの開発・配車アプリの開発、または業務の管理・解析などを行うアプリケーション開発が可能となります。
逆に言えば、ドライバー側のアプリもバックオフィス側のアプリも独自に開発する必要がある為、ちょっと難易度が高いというのが実情でしょうか。

処理時間

同期型とバッチ処理型の2つのリクエスト方法が提供されています。
同期型は比較的に小さなリクエストで数分以内に回答できる使い方と、バッチ処理はより大きなリクエストや処理時間が長いリクエストのシーンに対応します。

想定される利用シナリオ

  • 物流会社:顧客が希望する配達時間を満たすながら距離と時間を効率化、コスト削減を検討する場合。
  • オンデマンドの食品配達:新しい注文を受け取り、リアルタイムの発送プロセスでルートの最適化を行う。
  • 医療サービスプロバイダー:一日を通して各医療提供者のルートの効率を向上させたい場合。
  • フィールドサービスプロバイダー:技術者のサービス予約に最適なルートと順序を探索し、ルート上の遅延などの状態変化が発生した時に再最適化を行いたい場合。

利用料金

本機能は配送ユニットで課金されます。現在2つのプランが提供されています。

  • 車両1台の場合:
  • 10$/1,000配送ユニット(10万ユニット以下)
    4$/1,000配送ユニット(10万超~50万以下)

  • 車両複数台の場合:
  • 30$/1,000配送ユニット(10万ユニット以下)
    14$/1,000配送ユニット(10万超~50万以下)

※この登録された配送ユニットあたりでの課金というのがなかなか馴染みの無い課金方法となっております。
 利用される場合、この辺もシミュレートしてからのご利用をオススメいたします。

従来のLast Mile Fleet Solutionよりは取組み易い仕様となっておりますが、アプリケーションの構築にはそれなりのノウハウが必要となってきます。
「Route Optimization API」を用いてアプリ開発をご検討される方は是非お問い合わせください。

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