ベトナム統計総局は12月27日、2019年の実質GDP成長率(推計値)を前年比7.0%と発表した。政府の目標値6.6~6.8%を上回り、前年に続いて7%台の高成長を維持した。
四半期別の成長率は、第1四半期6.8%、第2四半期6.7%、第3四半期7.5%、第4四半期(推計値)7.0%だった。産業別では、農林水産業が2.0%(前年比1.8ポイント減)、鉱工業・建設業が前年と同じ8.9%、サービス業が7.3%(0.3ポイント増)となった。
農林水産業は、干ばつや異常気象、ASF(アフリカ豚コレラ)感染拡大などによる損害が影響した。鉱工業・建設業の中では、製造業が11.3%で成長を牽引したが、2017年(14.5%)と2018年(13.0%)と比べると成長率は鈍化した。
2020年のGDP成長率の目標は6.8%に定められているが(2019年12月9日記事参照)、統計総局のグエン・ビック・ラム局長は「経済成長の大きな役割を担う製造業が直近3年間で最も低い成長率となり、2019年第4四半期に特に落ち込んだ」と述べ、2020年以降も同じ傾向が続くのではないか、と懸念する。
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